13`06/25(火) -00:07- DVDを購入して、「ベルセルク 黄金時代篇V 降臨」を観ました。
基本的には、1作目(▲)、2作目(▲)同様、良く出来ています。 懸案だった蝕のシーンも、申し分無い。 そこで、傑作である事は前提として、気になった点、不満に思った点について書こうと思います。 先ずは、目立ったエピソードのカットが3つほど(本当は4つだが後述)。 順番に行くと、ガッツとシラットの初遭遇である、闘技会が全カット。 さらに、鷹の団襲撃時の戦闘も、短く改変されていますね。 それにより、せっかくの面白キャラであるシラットの魅力が、まったく表現出来ていません(^^; サーガプロジェクトで、いつかクシャーン篇もアニメ化されるはずだから、ちゃんとシラットのキャラ立てもして欲しかったなぁ。 このカット&改変は、個人的にかなり残念。 次に、1作目で、0〜11才のエピソードがカットされていたので仕方無いのですが、キャスカと交わるシーンでのトラウマ展開がありませんでした。 ただし、ガッツとグリフィスの間で揺れ動きながら、ついには自分の気持ちに素直になり、ガッツに身も心も開く。 と言う、キャスカの心象シーンとして見れば、不自然なものではありません。 3つ目が、黒犬騎士団全カット。 尺の都合上仕方無いと思いますし、蝕の前哨戦みたいなものですから、無ければ無いで良いのかな、と。 一応、残念ではあるのですが、3つのカットされたシーン、いずれも劇場版だけで考えれば、ちゃんと成立しているとは思います。 それから、蝕自体は良かったのですが、脱出後から黒い剣士への流れが、TV版と大差無く不充分でした。 さらに言うと、黒い剣士篇を一切やらないでの黄金時代篇なので、ラストシーンとしてはTV版よりも悪いかも? せめて、次作が決まっていて予告編でも入っていれば、盛り上がりつつ終われたんでしょうけど。 次がいつになるかどころか、どのエピソードをどんな形態で制作されるのかすら、未だ公表されていませんからねぇ。 特に、劇場版だけしか観ていないと、黒い剣士の具体的な特徴も知らない訳で、最後の旅立ちのシーンは雰囲気しか伝わりません。 せめて、あと10分尺取って、ドラゴンころしのエピソードは入れるべきでした。 ゴドーのキャラごとカットされてしまい、黄金時代〜黒い剣士への繋がりが切れてしまっています。 もちろん、仮に次作が黒い剣士篇で、「〜それは正に鉄塊だった」に絡めてドラゴンころしエピソードが挟まれたりするなら、充分挽回可能だとは思いますけど。 そして、一番納得行かないのが、R18+版がDVDでは観られない事です。 BD初回限定版のみの特典となっています。 元々、今作はR18+指定となるところを、明るさ調整などをする事で、R15+指定として劇場公開に漕ぎ着けた経緯があります。 ですから、明度や一部BGMを除き、基本的には同じ内容ではあるようですが…… 40男に18禁は観ちゃ駄目、なんて納得行きませんわ(爆) さて、今作にて一区切り付いたので、現在原作を読み直し中。 それで気付いたんですが、明確なエピソードカットだけで無く、結構細かく改変されていたんですね。 例えば、1作目だとグリフィスがガッツにベヘリットの説明をするシーンが違っていたし、2作目ではドルドレイにキャスカ隊が侵入する際、捕虜にしたアドンを利用していましたね。 確か、対ボスコーン戦での、ゾッドの助力も無かったな。 今作で言うと、グリフィス救出作戦時に、何故かリッケルトが単独で別行動を取っているので、別動隊の全滅エピソードも無かったし、グリフィス救出時のバーキラカも全カットでしたね。 まぁ、王様のシャルロットへの偏執狂的愛情自体描かれていないから、バーキラカや黒犬騎士団はしょうがないと思うけど。 劇場版は、それだけで観ればかなり良く出来ているのであまり気になりませんでしたが、やはり尺の都合でオリジナルとは大分違っていたようです。 各キャラの心理描写に関しては、原作と比べると少な過ぎるほどなので、劇場版を気に入ってくれたなら、是非原作を読んでもらいたいですね。 いくつか不満点はあるものの、基本的には傑作で、今作も充分おすすめ。 でも、原作はさらにおすすめです。 さぁ、あなたも、魅惑のベルセルクワールドへヽ(^∀^)ノ
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